ヘアチューニングとは?
ヘアチューニングという言葉を最近耳にする機会が少し増えてきました。
お客様にも「ヘアチューニングって一体何ですか?」という質問をいただいており、僕の方でも調べてみましたのでヘアチューニングが一体どういったものなのか解説したいと思います。
ヘアチューニングはヘアカラー剤を塗布して髪の色味を表現するヘアカラーやくせ毛を伸ばす施術の縮毛矯正などと違い、今のところきちんとした定義は無いように思います。
商品名に「ヘアチューニング」という言葉が含まれていても、分類上ヘアチューニング剤というものは存在しません。
ヘアチューニングという施術メニューがあるサロン様によりますと「髪の水分やタンパク質のバランスを整えて基本の形に戻す 」とのことで、髪のうねりや広がりを抑え扱いやすくなるようです。
施術プロセスとしては縮毛矯正同様、1剤(還元剤)塗布→お流し→ドライ(※アイロン)→2剤(酸化剤)塗布→お流しとなります。
※ドライ後にアイロン操作をされるかはサロン様によって異なります。
ヘアチューニングの効果
ヘアチューニングの効果としては以下のことが期待できます。
- 髪のうねりや広がりが抑えられる
- 自然なストレートヘアになる
- 髪のツヤ感がアップする
- 髪の手触りが滑らかになる
- 髪へのダメージがほとんどない
ですが、ヘアチューニングで使用される薬剤は負担が抑えられている反面、還元力(くせやうねりを抑え、ストレートにする力)も抑えられているので髪質(太い髪や硬い髪)、クセの強さによってはこれらの効果があまり期待できません。
ヘアチューニングで使用される薬剤
ヘアチューニング施術で使用される薬剤としては一般的な縮毛矯正で使用される薬剤よりも負担が抑えられたタイプのシステアミンなどが配合された還元剤が使用されています。
一般的な縮毛矯正剤ではチオグリコール酸系の還元剤が主に使われています。
チオグリコール酸系の還元剤は還元力も強く、作用が安定しており、強いクセ毛にも対応可能です。
ヘアチューニングの注意点
ヘアチューニングの注意点は以下になります。
- 強いくせ毛の人はあまり効果が期待できない
- 硬い髪、太い髪の人はあまり効果が期待できない
- 髪にダメージが全く無いわけではない
- 縮毛矯正よりも持ちは悪い
ヘアチューニングはクセがあまり強くない髪でうねりや広がりを抑えたいけど、髪のダメージが気になる方にとってはかなり相性が良いメニューだと思います◎
ヘアチューニングをしてみたい、気になる方は注意点を参考にしていただき、されているサロン様に行ってみるのも良いと思います。
また、ヘアチューニングで使用する負担が抑えられた薬剤は当店ももちろんですが、ほとんどのサロン様でも用意されていると思います。
もし、ある程度信頼関係が築けている美容師さんがいるのであればヘアチューニングをしたい場合、効果が期待できるか、必要なのか等を相談されることをお勧めします。
効果が期待できる方が少し限られているように思いますし、ヘアチューニングと同等の施術はほとんどのサロン様で可能だと考えられるので、まずは相談してアドバイスをしてもらうのが良いでしょう。