髪の毛のコルテックスとは?
髪の毛はキューティクル、コルテックス、メデュラという3層で構造されています。
キューティクルよりはあまり聞きなれない言葉ですが、毛髪の大半はこのコルテックスが占めています。
ここではコルテックスの意味や構造、役割をお伝えしたいと思います。
コルテックスの意味
コルテックスは毛皮質とも呼ばれ、毛髪をくるりと包んでいるキューティクルの内側にあり、毛髪の85%~90%を占めています。
また、フィブリルという繊維の束とフィブリル同士を接着するマトリックス(間充物質)、髪色を決めるメラニン色素を含んでいます。
コルテックスの構造と役割
コルテックスは髪の毛において「しなやかさ」や「弾力」を作り出しています。
繊維状の硬い性質を持つフィブリルが35%~45%、やわらかい性質を持つマトリックスが50~60%、メラニン色素が約5%で構成されています。
特にマトリックスは「髪にうるおいと弾力性を与える」、「ヘアカラー剤の染料を内部にとどめる」、「パーマが作用する場所」という役割があります。
間充物質が流出してしまうと髪の毛のツヤや手触りの良さが無くなり、パーマがかかりにくく落ちやすい、カラーの褪色がはやいということに繋がってきます。
トリートメント施術における内部補修は主にこのマトリックスを補給し定着させて、ダメージホール(流出して空洞化してしまった箇所)を無くしていくケアをしていきます。